老人ホームで働いているびょうです。

ちょっと思うことがあって、バタバタしているのですが、

書こうと思えば結構ネタはある昨今。

実は…

母のケアマネがバックレました。


母がまだ要支援だったころ、

ちょっとボケたんと違いますか?

という時に、地域包括センターの担当者に連絡をして、

そういうのを調べる病院を教えて欲しいとお願いしました。

だって、世の中にどんなに沢山高齢者が居たとしても、

自分の家にいる高齢者は父と母が関の山、

実際になってみないと、

何科に行くの?

と思ってしまいます。

当時の担当者は、

「そういうのを教えるのは私達の仕事ではありません」

と言ったんですよ、奥さんっ

それちょっと可怪しいよねと思ったので、

すぐに「上の人に変わって」と電話を変わってもらい、

詳しく聞いたところ、

大慌てで数日後に、

「地域の物忘れ外来一覧」とか

「物忘れ外来って何?」

というような配布物を持って新しい担当者が駆けつけました。


そこで検査をして母のアルツハイマーが見つかった訳で、

前任者を信じたらどうなっていたことやら。


で、その後、母は認知症が進み、要介護となったわけですが、

その時に懐かしい名前を聞きました。

父を看取った時のケアマネさん。

母とも仲良しで、面倒見がよく利用者さんからもとても人気がある人。

LINEで繋がっていたので、返事は平日で良いとしても

こちらが困ったことをダイレクトに聞いてくれる。

訪問の時も母が楽しそうに話している。

私の仕事のことも気にしてくれて紹介しようかと言ってくれる。

母の不穏が始まった時には、彼女が懇意にしている

遠方の病院を紹介してくれて、今はそこに通っています。

正直、この人がいないと介護は厳しい、

それくらい大切な人でした。

ところが。

連休中に電話があり、彼女の所属する病院のケアプランセンターから、

「新しいケアマネ」ということで電話がありました。

寝耳に水です。

どうも彼女は5月の末に、

何の引き継ぎもしないで急に辞めてしまったらしいのです。

実際、訪問された新しいケアマネによると、

5月末に彼女が辞め、

6月から新しいケアマネが採用され、

何の引き継ぎもない利用者さん多数に慌てて連絡をして、

同じく新しい上司と共に大急ぎで訪問をしているらしいのです。

それは大変だ…

普通に考えても大変なのに、

「彼女じゃないと嫌」という人も多いはず。

うちもそうだから。

人に寄っては急がないと現在の介護が受けられなくなる場合もあるらしく

バタバタと回っているそうです。


その話を介護歴の長い同僚に話すと、

「そういう人が抱えきれずにやめることが多いよ」

とのこと。

それに加えて、実は、

「自分は院長からの紹介で入ったから風当たりが強いんですよ」

という言葉を聞いていました。

私に、介護の仕事、やりがい感じて頑張ってますか?と聞いてきたので、

「私は私の職務をこなすまでです。

 理想とかは別の話で、私は私が食べていくために、

 淡々と仕事をこなしていますよ」

と答えて、それが彼女の心に届いたらしく、

しばらくはその言葉を胸に頑張ってくれていたのですが、

それも効かなくなったんだろうな…


彼女は介護に対して夢を持っていた人で、

介護施設を作ろうとして挫折、

雇われ施設長で頑張ったけれどそれも失敗、

ケアマネとしての手腕は一流だったので、

ベンチャー企業に招かれて仕事していたけれど、

そちらも給料があやふやになって離職し、

そちらから新しいケアプランセンターに移る時も、

一緒に越えてきたのでした。


慌ててLINEしたら、返事はあったものの、

「言おうと思っていたのにごめんなさい。

 いままでお世話になりました」

という、突き放した感じの返事。

たぶん、とても心が折れてしまってるんでしょう。


それはわかる。

でもね。

母はこれからどうなるの…

もちろん紹介していただいた病院は続けるけれど、

そこを繋いでくれたのは彼女なので、

ちょっと見捨てられたような虚しさです。


頑張る人ほど折れてしまうんでしょうね。

私は、仕事に関しては理想は描かず、

お金を貰うところ、

としか考えない方なので大丈夫なんですけど。


ちょっと悲しい出来事でした。


これを読んでいる方でケアマネとの付き合いが有る方は

そこそこおられると思います。

ケアマネにしても、包括支援センターの担当にしても

可怪しいと思ったら、変更してもらえますよ。

ケアマネ余りの世の中です。

黙っていたら、平気でちょっと変な人を押してきます。

勇気を持って言ってみましょう。



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