老人ホームで働いているびょうです。
今日は休み。
いつもだったら、何かしないといけないと慌てているのですが、
今月は一年の振り返りの月と決めたので、
外ばかりに気持ちを向けずに、
掃除や整理をしても良い、
そう思うだけでなんかちょっと気持ちが楽。
まあ、家でしている仕事が猛烈に溜まっているので、
実際には仕事塗れの一日になると思うのですが。
そう言えば、給料を銀行からおろしたのはいいけど
別の口座に入れようと思ったら長蛇の列で、
諦めて持ち帰ったのがありました。
現金、薄いから、もうどこに行ったかわからんよ。
ところで。
最近、母がいつも寝ています。
以前もそうだったのですが、
前回の通院の前日に夜中の不穏が始まったので、
かかりつけ医が安定剤を増量してくれたんです。
そうすると、私が起きてきても、寝ている。
昼も、寝ている。
夕方も寝ている。
「やることないから寝てるだけ」
と言われると、最近は私も心に余裕がないので、
カッチーンと来てしまいます。
今朝も、掃除機をかけないでホコリやチリに塗れたリビングに
座っていて、ぎょっとします。
先日のドライブで、きゅうりの味噌漬けをつくるというので
きゅうりを買ったけど、
何のアクションも起こさないので、
今朝、キリキリしながら私が漬けました。
夜勤の午後、夕飯の準備をしている時にも、
「なんで私ばかりなのだろう、
こんなに寝てばかりいるならば、
一年に一度でも、弁当の準備してくれてもバチは当たらない、
いや、せめて自分の食事くらいなんとかして欲しい」
と思ってしまうのです。
母は認知症とは言え、
たまの不穏でお金がなくてもうだめだーと騒ぐ以外は、
薬や食事を忘れてしまうくらいで、
普通の生活は営めるのです。
「あんたには苦労をかけるね」とは口ばかり、
実際には何の家事もしてくれません。
これは、認知症は関係なく、
家の掃除など家事は食事以外はほとんど
父の仕事になっていたので、
元々が何もしない人なのです。
それでも、母に文句を言わずいつも食事を作っているのは、
母が、
壮絶なくらいに、
料理が下手だから。
小麦粉をぼこぼこに付けて真っ黒に上がった南蛮漬けや
地獄の沼のようにぼこぼこに湧き上がる味噌汁を見ると
視覚だけで食欲を無くしてしまうのです。
それはそれで、いいんですけど、
毎日、死んだトドのように寝ている母を見ていると、
この人、もうそろそろ逝くんじゃないか、
と思ってしまうのです。
人は、自分が社会から必要とされてないと知ると
身体や頭が弱って、死に至るのではないかと思うのですが、
母はまさに、
誰からも必要とされず、
自分のやるべきこと、やりたいこと、
生きる意味を見出せてないような気がするのです。
好きなだけエアコンをかけていいのだし、
私からは本人が渇望した絵手紙セットや見本の書籍、
姉からは本人が絶対するからと言われた刺繍セット、
読みたいから貸してと言った婦人公論など、
家でできる趣味は山程あるのです。
Netflixでドラマが見られるようにスタンバイもしています。
冷蔵庫の中では腐った野菜がのさばっている時もあります。
そんななかで、
自分を自分で寝たきりにしている。
もちろん、人の命はなるようにはなるけれど、
したいようにはできない。
今、この時も、
胃瘻を開けて経管でドロドロを流し込まれて、
ただ、ベッドの上で寝ている人が沢山います。
そうじゃなくても、ただ、惰眠を貪っている母もいる。
老後ってなんだろう。
人はなんで、長い長い人生を、
あてもなく彷徨わないといけないのだろう。
医療の発達で、長生きできるけれど、
死にたくても死ねない現代。
これではまるで、
世の中の高齢者たちは、
医療に身を捧げた人体実験の実験台のようです。
そんな母を横目に見ながら、
母が逝った後にやらないといけない身辺整理を
粛々と始めています。
もちろん、次回の受診で安定剤を減らす選択肢もあるのですが、
減らして不穏になって不安や怒りを撒き散らされると
なんとなく
私の寿命が縮む気がします…
有り難いことに、うちは親の年金がないに等しいので、
ひとりになっても、収入に困ることはないのです。
今日は午後にどこかにでかけよう。
ダンボールを公民館に出さないと。
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今月は一年の振り返りの月と決めたので、
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まあ、家でしている仕事が猛烈に溜まっているので、
実際には仕事塗れの一日になると思うのですが。
そう言えば、給料を銀行からおろしたのはいいけど
別の口座に入れようと思ったら長蛇の列で、
諦めて持ち帰ったのがありました。
現金、薄いから、もうどこに行ったかわからんよ。
ところで。
最近、母がいつも寝ています。
以前もそうだったのですが、
前回の通院の前日に夜中の不穏が始まったので、
かかりつけ医が安定剤を増量してくれたんです。
そうすると、私が起きてきても、寝ている。
昼も、寝ている。
夕方も寝ている。
「やることないから寝てるだけ」
と言われると、最近は私も心に余裕がないので、
カッチーンと来てしまいます。
今朝も、掃除機をかけないでホコリやチリに塗れたリビングに
座っていて、ぎょっとします。
先日のドライブで、きゅうりの味噌漬けをつくるというので
きゅうりを買ったけど、
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夜勤の午後、夕飯の準備をしている時にも、
「なんで私ばかりなのだろう、
こんなに寝てばかりいるならば、
一年に一度でも、弁当の準備してくれてもバチは当たらない、
いや、せめて自分の食事くらいなんとかして欲しい」
と思ってしまうのです。
母は認知症とは言え、
たまの不穏でお金がなくてもうだめだーと騒ぐ以外は、
薬や食事を忘れてしまうくらいで、
普通の生活は営めるのです。
「あんたには苦労をかけるね」とは口ばかり、
実際には何の家事もしてくれません。
これは、認知症は関係なく、
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それでも、母に文句を言わずいつも食事を作っているのは、
母が、
壮絶なくらいに、
料理が下手だから。
小麦粉をぼこぼこに付けて真っ黒に上がった南蛮漬けや
地獄の沼のようにぼこぼこに湧き上がる味噌汁を見ると
視覚だけで食欲を無くしてしまうのです。
それはそれで、いいんですけど、
毎日、死んだトドのように寝ている母を見ていると、
この人、もうそろそろ逝くんじゃないか、
と思ってしまうのです。
人は、自分が社会から必要とされてないと知ると
身体や頭が弱って、死に至るのではないかと思うのですが、
母はまさに、
誰からも必要とされず、
自分のやるべきこと、やりたいこと、
生きる意味を見出せてないような気がするのです。
好きなだけエアコンをかけていいのだし、
私からは本人が渇望した絵手紙セットや見本の書籍、
姉からは本人が絶対するからと言われた刺繍セット、
読みたいから貸してと言った婦人公論など、
家でできる趣味は山程あるのです。
Netflixでドラマが見られるようにスタンバイもしています。
冷蔵庫の中では腐った野菜がのさばっている時もあります。
そんななかで、
自分を自分で寝たきりにしている。
もちろん、人の命はなるようにはなるけれど、
したいようにはできない。
今、この時も、
胃瘻を開けて経管でドロドロを流し込まれて、
ただ、ベッドの上で寝ている人が沢山います。
そうじゃなくても、ただ、惰眠を貪っている母もいる。
老後ってなんだろう。
人はなんで、長い長い人生を、
あてもなく彷徨わないといけないのだろう。
医療の発達で、長生きできるけれど、
死にたくても死ねない現代。
これではまるで、
世の中の高齢者たちは、
医療に身を捧げた人体実験の実験台のようです。
そんな母を横目に見ながら、
母が逝った後にやらないといけない身辺整理を
粛々と始めています。
もちろん、次回の受診で安定剤を減らす選択肢もあるのですが、
減らして不穏になって不安や怒りを撒き散らされると
なんとなく
私の寿命が縮む気がします…
有り難いことに、うちは親の年金がないに等しいので、
ひとりになっても、収入に困ることはないのです。
今日は午後にどこかにでかけよう。
ダンボールを公民館に出さないと。
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コメント
コメント一覧 (4)
認知症の不穏に対する鎮静は、効かないと意味ないし、効き過ぎると食事が進まなくなるし、難しいですよね。
介護者側の気持ちも場面に応じて揺れたりしますし。
今日も無理なさらず。
びょうさんに幸ありますように。
母も、毎日寝てばかりでした。体が、とどのような体型なので、座っているだけでも負担なのだと思います。デイケアに行く日以外は、ごろごろしていました。で、帰ってきたらまた、ごろごろ。
食事もすべて僕が作っていたので、楽な生活だったとは思いますが、退屈ではあったようです。口癖のように、いつ死んでもいいと言っていました。
びょうさんは仕事をしながらの介護なので、僕より何倍も大変だと思いますが、その中に小さな喜びを見つけていってください。
ありがとうございます。
ゴロゴロしている姿しか見なくなると、
一体私はこの人に何をしてしまったんだろうと思いますが、
夜中に叩き起こされてお金がないと訴える不穏が始まると、
こちらの体力がなくなるので、
行きていくためにはやはり働き手を優先と割り切ります。
こうしたコメントに力を頂いて頑張れてます。
多謝(^^)
私もtao313さんのブログを読んで、なんかうちの母みたいだなと
思っていたので、なおさら、ショックが大きかったです。
うちもお腹の調子少し悪そうで、ドキドキします。
自分は何でもひとりでできると言いますが、
父の生前は父に頼りっぱなし、姉と私も父譲りでなんでもするので、
何もしないで文句だけ言う人になってしまいました。
見ていると、生きるって食べて寝ることだけじゃないだろ？
と悪態を付いてしまいます。
でも、辛い時は、この人も居なくなると寂しいはずと思って
なんとか頑張っています。
自分の場合は仕事があるのが助かっています。
tao313さんも喪失感はしばらく続くと思いますので、無理のないようお過ごしくださいね。