老人ホームで働いているびょうです。

今日は夜勤が明けて、本来ならば50キロ離れた場所に

副業の件で行くつもりだったのですが、

途中で妙に眠くなり、

行きはよいよい帰りは怖い、

帰りに無事に帰れる自信がなくなってしまったので、

仕事は諦めて、一度やってみたかった、

「夜勤明けにひとりカラオケ」やってみました。

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夏休みで人が多かったのもあり、

またしてもひとりで通されたパーティールーム。

今更驚きませんし、ひとりパーティールームで歌う

怪しいジャージのおばさんをガラスのドアから盗み見るお客も

ものともせず、

ひとりでテンションMAXで

「日本印度化計画」を真面目に歌い上げる自分は

もはや孤独とは無縁じゃないのかっ

と小さな悟りを開きました。

悟りを開いた甲斐があってか、

ストレス発散で歌った筋肉少女帯、スコア1位連発です。


私はまだ介護職の職歴が浅く、知らない事は沢山ありますが、

逆に、浅いからこそ思うこともありまして。

今の施設で事あるごとに思うこと。

それは。

親を老人ホームに入れる時に、しておいたほうがいいこと。

それをやっている人といない人では、

将来出てくる不都合が結構違うと感じました。

だから、何が?

そう、それは、

引っ越す際の荷物の処分です。


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そりゃそうだ!そばソーダ!

(そば焼酎のソーダ割りって飲んだことありますか?)


そりゃ当たり前だと思うと思いますが、

実際現場には、独居時代の荷物を整理しそこねたのか、

親の為に全部移してあげたのか、

ものすごい荷物の人がいます。


働き始めてからはね、

荷物が少ない人の方が、あまりの殺風景さにもののあはれ、

だったのですが、

だんだんそこで働きながら生活を感じてくると、

一見、好きなものに溢れて人間味のある生活をしている人の方が

いろんなデメリットがあるなと感じました。

たいてい、親が老人ホームに入るとなると、

いらない物は片付けて、アルバムなど思い出の品は

子供が預かる、みたいになると思うのです。

うちは作りが病院の個室みたいなので、

そこにプラケースの引き出しを置いて着替えを入れ、

洗面用具などが壁沿いの棚に並べてあります。

でもね、数人なんですが、

家から持ってきた昔懐かしい、どでかいタンスを何竿か

持ってきている方がおられます。

ひとりは、そのタンスとタンスの間に畳を敷いて

小さなちゃぶ台を置いて

これぞおばあちゃんの部屋、というレイアウトで暮らしています。

昔懐かしいレトロなお人形も沢山並んでいます。

かなりのお年ですが頭もしっかりしていて、

ご病気もなく、今どき珍しい布パンツが使用できる方。

それでどれだけしっかりしているかわかると思いますが。

だから、ホームに入る、となった時も、

簡単には家族に荷物の処分をさせなかったのかもしれません。

もしくは、子供さんが首都圏に住んでいるので、

こちらに滞在できる時間が限られていて、

仕分けをする暇がなかったのかもしれません。

でもまあ、とにかく、荷物が多い。


そういう方が数人おられるのですが、

ひとりは物忘れ傾向、

もうひとりは、もの盗られ妄想。


そうなんです、その多量の荷物の中から

私達は探しものを頼まれることがあるのです。

私などは夜勤専従ですので、

「明日、日勤さんが来てから探してもらおうね、

 夜に探しものをするといけないって言うじゃないですか」

と、聞いたこともない迷信を作り出したりします。

だって、あの重たくて馬鹿になった昔のタンス、

中身があふれるほどの量な訳で、

んなの全部開けて探したくはありません。

「お財布がどこに行ったかわからん」

「靴下がない」

「息子に貰ったハンカチが盗られた」

こういうのは日常茶飯事な訳です。


それはまあ、私達職員があせかきべそかき頑張れば良いこと。

でも、うちのような自然に囲まれた施設では、

アリンコがでたのだけど、どっか何か、仕舞い込んでない?

Gが入っていったよ、どうしよう?

ってこともある訳なんです。


さらに、これが一番、言いたかったデメリットですが、

いつか、お別れになってしまったその時に、

天国に旅立たれた後に、

あれだけの荷物を仕分け・処分するのは大変です。

ご両親が若くてまだ独居でアパートにいた場合なんてのは

そのアパートなりで一定時間費やして思い出とともに

仕分け、ってなりますが、

やっぱり老人ホームの中ではそれってやりにくいものです。

前にトラック乗り付けてバンバン捨てに行くてのもやりにくいし。

そして、大人になって親を失くした人ならわかりますが、

身内がなくなった場合、そんな悠長なことしてる場合じゃありません。

様々な書類や手続きが出てきますし、

何よりも、

やっぱり、辛いじゃないですか。

理想かもしれないけど、辛くあって欲しいですもん。

そんな中、部屋の不用品の仕分けとかできたもんじゃありません。

そしてもちろん、お通夜から葬儀から保険や銀行の手続き。

そんな中で、老人ホームにある荷物の整理は大変です。


荷物が多ければ、それが老人ホームであろうとなかろうと、

運搬の費用もかさみます。


親の家の片付けは今、ブームでもありますが、

どうしてもご存命の時は、片付けにくいのはありますよね。

実家の持ち家で自分も近所に住んでいるなら、

正直、後からでもいいのですが、

せっかく老人ホームに入る、という大義名分である区切りが

あるのだったら、ある程度荷物を整理して処分してから

入られることをオススメします。


まあ、そんなことを書きながらも、

私の家がきれいに片付けて行っているかというと、

うちも老人ホームに入る予定もないし、

入れる余裕もないので、ゴミの山です。

でも、私は決めているのですが、

親に何かあった時は、

一応、お金が挟まってないかくらいは確認するけど、

とにかく、全捨てします。

形見的なものは残しますが、

ある程度見ないで捨てる覚悟はしています。


これだけでかなりのボリューム書いてしまったので

ほかが書けないですけど、

他にあるとしたら、

老人ホームに入る時に持ち込む衣類は、

できるだけストレッチの効いた、プルオーバーがおすすめです。

ボタンがいっぱいついた、しわになるシャツは

着る方も洗濯する方も着せる方も、

誰も幸せになれない…

実際、シャツが多い人いるんですが、

朝のバタバタにボタンを

ひとーつ

ひとーつ

留めながら、

うわ!一個ずれとるやないかい!で、

気づくと頭上に噴火する新燃岳が誕生している場合がありますからね。

起床介助をする介護員はいつだって、噴火寸前です。


今日はすごく眠い、なんでだろう…

夜勤明けに寝てないからですね。

まだ仕事残ってるんですけどねえ。

明日頑張ります。

明日が夜勤3連勤の最終日です。

ま、一日休んだらまた3連勤来ますけどね。

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