介護施設で働いているびょうです。

先日、母の誕生日でした。

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母の家系は代々続く商家なので、母は12月に生まれていたのですが

縁起担ぎの為、十日えびすの日に出生届が出されたそうです。

こういうの聞くたびに、星座占いってどこみるんだろう、

なんて思ってしまいますが。

職場で、

「明日は母の誕生日なんですよ」

というと、責任者の女性で年が比較的近い方が、

「いいわねえ、私の母はもう亡くなってしまって、

 もうお誕生日は祝えないですよ。

 親孝行したいのになあ、

 羨ましい」

と言われたのです。

そう言えば、去年、母と映画を見に行った時に、

「いいですね、私も母と見たかった。

 この映画は母を思い出すために見に来ました」

と映画館で言われたことを思い出します。

映画は

「ぼけますから、よろしくお願いします」

だったのです。

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この映画に親の面影を求める方もおられるのは、

監督の方も意外と思われるかもしれません。

でも、

人の話を聞けば聞くほど、

私は母と暮らせてありがたいなあと思うのです。

その話を聞いてから、

なんとなく、母の誕生日はしっかりとやらないと、

と思ってしまいました。

そもそも、母も85歳です。

あと何回誕生日ができるかわかりません。

命の長さだけではなく、

もしも病院に入院したら?

もしも施設に入ったら?

もしも私が先に逝ってしまったら?

なんてことを考えてしまいます。

なので、夜勤明けに山を越えて、

往復2時間かけて、美味しいお店のお寿司を買ってきました。

別にうちの街に寿司屋が無いわけではないんですが、

そこがとてもお手頃で美味しいお寿司をパックで

売っているもので。

そして、ふらふらしながら、ケーキも買いに行きました。

うちは低所得者層なので、ケーキと言えば、

安くて美味しいシャトレーゼ、なのですが、

何しろ、

場合に寄っては最後の誕生日になるかもしれませんし、

一度買ってみたかったあのお店に、と思って、

地元で人気のパティスリーに行って、

散々迷った挙げ句に、ホールケーキを頼みました。

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最近では不況の煽りで、

ホールケーキも売れないとロスになるからと、

予約しないと買えなかったり、

店頭から姿を消しているそうですし、

私がひとりで暮らすようになったら、

とてもホールケーキなんて買えません、食べられません。

なので、大きなケーキにしてみたんですが、

袋に入れて受け取ってから、そのいろんな重みに気づきました。

うち、二人なのに、

誰が食べるんだ?と。



で、一応、私には疎遠になっていたけれど

姉がおりまして、

ケーキ買ったからどうかと連絡すると、

夕方に連絡したにもかかわらず、

二つ返事で来てくれました。

そして、久しぶりにぴーちょこぱーちょこ喋りながら

楽しくご飯を食べすぎました。

ケーキがまた、美味しくてですね。

姉がすぐ来てくれたのも、

姉も同じ思いだったのだと思います。

あと、何回できるのかな、

誕生日。


母親の不在については、SNSでも、

早くにお母さんを亡くされた方、

割と最近、お母さんを亡くされた方、

沢山いらっしゃいます。

もう、そういう年なんですよね。

私が愛読しているブログのブログ主さんのお母さんが亡くなられたのも

記憶に新しいところです。




本当にありがたいし、身近ないろんな方が、

自分の親のように母の誕生日を祝ってくれます。

私が母を思う気持ちに共感いただいて、

母は、ある意味、その方々のお母さんを思い出していただく

きっかけになったし、

大きな意味では、母はみなさんの母になったのだなあと思いました。

そして、みなさんの思い出にあるお母さんも

私のお母さんのような気がします。

「お母さん」

これほど、いろんな事を思い起こさせる言葉はないと思います。

いつも人に言うのですが、

人は何かあった時に、

余程のお父さんっこや、父子家庭で育った子を除いて、

ほとんどの人が

「おかあさーーーん!」って言ったり思ったりすると思うのです。

何しろ、みんなお母さんから生まれてくるのですしね。

これからも、そういう思いを思い出しながら、

施設に入居されている方々をお世話していこうと思います。



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