介護施設で働いているびょうです。

先日、ブラタモリを久しぶりに見ました。

あまり家に居ないので久しぶりに見ましたが、

林田理沙さんが最後の日でした。

林田理沙さん、福岡の放送局に初めて出た日に、

素朴な雰囲気で言葉は悪いけれど田舎から出てきた娘さん、

みたいに見えて、最初は心配しながら拝見していたのです。

その前の近江友里恵さんも福岡からの起用でしたので

長い間、地元で馴染んだ方を見て楽しむことができました。

最終日は天草島原。

潜伏キリシタンのことをやっていたので、

終わってからすかさず母とNetflixで「沈黙 SILENCE」を見ましたよ。

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介護施設いろいろ


ところで。

私が勤務しているのは住宅型有料老人ホームです。

最初に就職したのも住宅型有料老人ホームでしたが、

ちょっと変わった施設だったので、

後でその内容を人に話すと、

「ちょっと待って、それ、特養じゃないの?」って言われます。

なので今は、特別養護老人ホーム風住宅型有料老人ホームと

勝手に言ってます。

それくらい、重度の方や暴力など問題行動の酷い人の巣窟でした。

その時に、他の施設も見てみたい、練習したいと思って

バイトをしたのがサービス付高齢者向け住宅、サ高住です。

本当はそこに転職の予定だったのが、転職直前に骨折してしまい

断念したのを、月に数日でも来てほしいと言われて

バイトをしたのが実際の所。

そして骨折完治、禊が終わって転職したのが今の

住宅型有料老人ホームです。

そこに来ていたバイトの女性と友達になり、

その人のメインのグループホーム、グルホが楽だから

休むつもりで来たら良いよと紹介されてバイトしてる感じです。


グループホームとは


グループホーム、興味があったのですよ。

特別養護老人ホームはその規模にも寄りますが基本、数十人規模。

有料老人ホームは多いところもあるけれどよく聞くのは30人前後。

グループホームは最大9人の入居者さんがバス・トイレを共有して

共同生活する介護施設で、認知症に特化しています。


グルホのメリット


一番のメリットは、無資格でも勤務できるところです。

私は何も知らずに住宅型有料老人ホームに応募したのですが

住宅型で働くということは、それぞれが独立した家である以上

訪問介護に当たるので介護職員初任者研修の履修が必須になります。

私の場合、それにかかった費用は4万円程度、

それプラス、学校に通った1.5ヶ月は週3日しか働けなかったので

経済的打撃は大きかったです、何しろ月額5万しかもらえなかったし。


また、少人数とうのも魅力的です。

私は人の名前を覚えたり仲良くなるのは早いのですが、

苦手な方もおられるので、30人か9人かの違いは大きいと思います。

巡視などもぶっちゃけ1/3ですからね。

人数が少ないから当然、施設もこじんまりしていて、

テレビやソファがあって家にいるようにくつろげるのも

働きやすいと思うのです。

多くがのんびりした雰囲気で、うちの施設はいつも

柔らかい空気が流れています。


グルホのデメリット


そんないい事ずくめなグループホームですが

デメリットもあります。

夜勤の場合しか調べてないけれど、報酬が少なめです。

もちろん人数が少ないし気持ち的にも身体的にも楽なので

致し方ありませんが、沢山働いても収入に反映されにくいのです。

でも私がバイトしてるグルホはメインの住宅型よりお金が良いので

ちゃんと探せば良いところはあると思います。


また多くの人が敬遠してる理由の一つが、

調理があるってこと。

私は夜勤専従なので朝ごはんを作るのですが、

うちは調理が別部署で一括なので、朝ごはんは味噌汁の味付けだけ。

多くが朝から簡単な食事を作ると思いますし、

日勤でしたら昼ごはん、夜ご飯を作るところが多いのです。

ただ、調理が苦手な人には辛いですが、

得意な人は腕を奮えますからメリットにもなりますね。


また、日勤の人限定となりますが、

グルホは民家のような作りになっていたり、

実際民家を改築して運営してるところもあり、

お風呂の設備は普通の家にあるのより少し大きい

くらいの感じです。

グルホは認知症に特化した施設なのでほとんどの方の

入浴介助はそこまで難しくないと思うのですが、

グルホ=身体介助が軽い人、ではなくて、

実際車椅子でまったく立てない方もおられるので

そういった介助は、リフトがあるような大きな施設に

比べて大変だなあと感じます。


また、メリットで少人数を挙げたのですが、

少人数だからこそ入居者さんと職員の距離が近いので、

嫌だと思ったらものすごく嫌になってしまうところがあります。

大人数の施設は身体はきついのですが、

機械的におむつを順繰りに交換して回るだけで

会話もあまりしないところもありますが、

グルホはひとりひとりと濃厚に関わるのです。

聞いた話では、もの盗られ妄想の犯人にされたり、

意味もなく嫌われて避けられたりして

仕事がしづらくて辞めて特別養護老人ホームで

いきいき仕事をしている人もいるそうです。

私もいつもは30人相手にささっと仕事をする癖ができているので

バイトに行った時に、そこまで寄り添わないと駄目なの?とか

そこまで観察して申し送りしないと駄目なの?って

びっくりすることもあります。

また、時折ふと感じるのが、

認知症、という括りにしてあるのですが、結局は精神的に

障害がある方と身近に濃厚に接しているのが辛くなることが

あるのです。

それも私は一人で夜勤してるからであって、

日勤だったら数人で仕事を一緒にするのでそこまで

追い詰められることはないとは思いますが。


私がグルホで働く意義


上に挙げたのが、一般的なグルホのメリット・デメリットですが

私がグループホームで働くことで得られたことは結構大きいのです。

グルホと一括りにしていますが、

施設長さんやその施設の考え方でカラーが違います。

うちはユマニチュードを実践している、とても入居者さん寄りの

施設です。

なので、こちらの時間の都合を押し付けられず、

起きる時間もその人次第、これが私には地味にきつい。

でも、同時にここはとても清潔に保たれている施設で、

とにかく床なんかも舐めても大丈夫なくらいにきれい。

いつも清掃しますが、正直箒を使ってもゴミが出てこない…

トイレもいつも清潔ですが、それでも毎日ゴシゴシと

磨くのです。

家なんかでは、汚れたら磨く、くらいの考え方でしたが

毎日ひたすら磨くことでここまできれいになるものだと

感心して、今では家でも毎日掃除してます。 

キッチンもとても機能的に使われていて、

フライパンの収納とかとても勉強になります。

そして、うちのような有料老人ホームでは厨房で作られている

お料理がキッチンで作られているので、

その様子を見ていて、目からウロコが落ちたことがあるのです。

うちで調理する時にいつも私に合わせて調理してしまうのですが

そこで問題になるのが、入れ歯の母には食べにくいものがあること。

でも、グルホでは提供する前に、

キッチンバサミでチョキチョキして出すのです。

ああ!と感動しました。

今では家でもお肉などはハサミで切って小さくしてから

提供しています。


私も母もグルホを希望しています


そういう高齢者特化のライフハックが沢山詰まったグルホ。


初めて介護職に就く人にはとても敷居が低いと思うのですよ。

私も55歳を越えたらグルホへ、と思っていますが、

あのゆーーーったりした時間の進み方や

じわっとダメージを受ける何度も何度も同じ話、

など苦手なところもあるので、

良く考えて転職しないとなって思います。

お給料が良いところじゃないと困りますしね。


また、母がもしも施設にお世話になるという場合は

グループホームを希望しています。

母はあまり社交的じゃないので、

住宅型だと部屋に籠もったまま認知症の状態も悪くなると思いますし

認知症が進んだ場合は住宅型だと転居も余儀なくされる場合があります。

グルホだとトイレが共有だし私の行っているところは

日中は共有フロアで一緒にテレビを見たり遊んだりしてくれます。

そういう環境で、他者の存在を感じながら孤独にならずに

日々を過ごしてほしいと思うのです。

ケアマネさんに聞くとグルホと言ってもいろいろらしく、

私の行っているグルホはとても良い施設のようです。

残念ながらグルホは地域に特化したサービスのため、

住んでいる地域の施設にしか入れなくて、

私が通っているバイト先はちょっとだけ隣の市にあるので

母を入れることはできません。

越境できないかなあ(笑)


このブログを見て介護職への転職を検討している方は

いろいろ参考にされて、求人サイトなど見て見られるといいと思います。

私も知らずに転職しましたが、

最初に特養に行っていたら、今は辞めて他の職業に就いていると思います。

中高年からの初めての介護職は特別養護老人ホームは避けたほうがいいと

思いますよ。




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