介護施設で働いているびょうです。
昨日は凄い雨でした。
毎年、何かしら気候のことで、
観測史上最高を更新していて、
年々、環境が過酷なものになっています。
みなさんもお気をつけくださいね。
ところで。
先日、姉と食事をしたのをきっかけに、
姉が母の介護に目覚めたようです。
姉から連絡があり、
母が昔使っていたPCがあるので、整備をして
持ってきてくれる、というのです。
でも、母はもうPCを触らなくなっていて、
簡単にできるように、
タッチパネルのタブレットを私が母に買ったのを
姉は知っているはずなんですけどね。
さらに、そのタッチパネルで簡単になったタブレットも
忘れてテレビを見入ってしまうので、
毎日毎日、私が促して、
せめてNetflixのドラマでも見るようにと頑張っているのです。
どうかしたら、ぼーっと、
某お笑い芸人が多目的トイレでなんちゃら、
なんて芸能ニュースを見ているので、
そんな汚らしい情報を家に入れないでーーーって
テレビを消したりしている毎日。
そこに、
PCとか絶対に無理なんですよ…
介護施設で働いているとよくわかることなんですが、
毎日を一緒に過ごしている職員と違って、
ご家族の心の中には、
「母はもっとできるはず」
「努力をすれば元に戻るかもしれない」
というような家族ならではの期待があります。
Twitterで人気のある方の投稿では、
もう寝たきりの方なのに、
ブランド物のワイヤー入りのブラを持ってくる家族もいるそうで、
まあ、わからなくもありませんけど、
とりあえず痛いのはやめようや、と思います。
あと、寝たきりとは言え、昼と夜のけじめを付けてください、
とばかりにパジャマの更衣を希望される方も割と多いです。
自立の方は良いんですけど、
寝たきりで拘縮のある方に
伸びない生地のパジャマは、着せているこちらとしては
まるで虐待です。
それでも、母親にはきちんと生活して欲しい、
そういう期待、沢山見かけます。
姉はPCを持ってきて、母に説明しています。
母はしっかりと頷いて頑張ると言います。
だけど、母は認知症で、
短期記憶がするすると無くなるタイプ。
一緒にレストランに行ってメニューを頼んでも
届く頃には、
あらこんなの頼んでないわ、と忘れてしまいます。
その人に、懸命に説明をしている姉を見ると
何とも複雑な気持ちになります。
もちろん、姉は母が認知症というのを知っています。
しかし、認知症がどんなものか、というのは
世間で言われることを表面的にしか知りません。
だから、その前に電話で話していた時にも
「わかってるの、昔と違って、
もう何もかも忘れて、料理もできない母だってことは」
というのですが、
母は手続き記憶はとてもしっかりしていて、
フキを煮てと言えばしゃっしゃかできるのです。
衰えているのは短期記憶で、数分前に話したことは忘れます。
その違いを説明するけれど、
姉にはわかっているようで、わからない。
だから、母に新しく覚えることを与えることが
実は残酷であることもあまり気付かない。
新しく覚えることを与えられると、
忘れてしまった時の自責の念が半端ないのです。
それに、そんな人にPCを与えて何かいいことがあるのか。
マウスを使ってのゲームを教えていますが、
母はタブレットで塗り絵をするのも、
そのことさえも忘れてしまいます。
結局はそれを日々促さないといけないのですから、
欲しいのはPCではなく、
日頃なんとなく一緒に過ごしてくれる家族の存在。
無理に何かを教えようとしなくても、
一緒にテレビを見て笑ってくれる人の存在なんですよ。
それに、やはり、認知症への知識を深めることも大切です。
母は努力が足りないのではなく、
脳のメカニズムであるのです。
うちの母は元々、高齢であるのにPCなど機器を使いこなす
達人だったので、
その母に近づけたい、という姉の気持はわかります。
でも、今の時点で追求すべきは、
今の母が考える、いや、感じる、母の幸せなのですよ。
姉が母の介護に介入してくれるのは嬉しいのですが、
多様性を受け入れるタイプではなく、
自分の意見に自信が溢れているタイプなので、
方針に違いがでてくることが懸念されて、
それはそれで、心配。
それでも、私も旅行など行きたいですし、
多少の違いは目をつぶって任せてみようとも思います。
まあ、姉は介護自体は「苦手」なのだそうで、
パンツの汚染のことなどは「無理」なんだそうですので、
私の負担は大きくは変わりませんけどね。
そうそう、身体の浮腫みのことで、
コメント欄から鍼灸のことや樹液シートを教えていただきました。
ありがたいですねえ、
私は普段の生活では家族から怪我や病気を心配されたことがありません。
嬉しいです、ほんと、まーじで。
そういうの、基本、拒否しないので、
とりあえず樹液シートは買ってみましたよ。
いちおう、足の浮腫みは自分で取れるのですが、
肩が痛くて上手くストレッチができないし、
このお値段ならお試しもいいかと思いまして。
ちょっと楽しみです。
年を取って一番大切なのは、
素直に人を信じる心だな、と介護施設で働いていて痛感しております。
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昨日は凄い雨でした。
毎年、何かしら気候のことで、
観測史上最高を更新していて、
年々、環境が過酷なものになっています。
みなさんもお気をつけくださいね。
ところで。
先日、姉と食事をしたのをきっかけに、
姉が母の介護に目覚めたようです。
姉から連絡があり、
母が昔使っていたPCがあるので、整備をして
持ってきてくれる、というのです。
でも、母はもうPCを触らなくなっていて、
簡単にできるように、
タッチパネルのタブレットを私が母に買ったのを
姉は知っているはずなんですけどね。
さらに、そのタッチパネルで簡単になったタブレットも
忘れてテレビを見入ってしまうので、
毎日毎日、私が促して、
せめてNetflixのドラマでも見るようにと頑張っているのです。
どうかしたら、ぼーっと、
某お笑い芸人が多目的トイレでなんちゃら、
なんて芸能ニュースを見ているので、
そんな汚らしい情報を家に入れないでーーーって
テレビを消したりしている毎日。
そこに、
PCとか絶対に無理なんですよ…
介護施設で働いているとよくわかることなんですが、
毎日を一緒に過ごしている職員と違って、
ご家族の心の中には、
「母はもっとできるはず」
「努力をすれば元に戻るかもしれない」
というような家族ならではの期待があります。
Twitterで人気のある方の投稿では、
もう寝たきりの方なのに、
ブランド物のワイヤー入りのブラを持ってくる家族もいるそうで、
まあ、わからなくもありませんけど、
とりあえず痛いのはやめようや、と思います。
あと、寝たきりとは言え、昼と夜のけじめを付けてください、
とばかりにパジャマの更衣を希望される方も割と多いです。
自立の方は良いんですけど、
寝たきりで拘縮のある方に
伸びない生地のパジャマは、着せているこちらとしては
まるで虐待です。
それでも、母親にはきちんと生活して欲しい、
そういう期待、沢山見かけます。
姉はPCを持ってきて、母に説明しています。
母はしっかりと頷いて頑張ると言います。
だけど、母は認知症で、
短期記憶がするすると無くなるタイプ。
一緒にレストランに行ってメニューを頼んでも
届く頃には、
あらこんなの頼んでないわ、と忘れてしまいます。
その人に、懸命に説明をしている姉を見ると
何とも複雑な気持ちになります。
もちろん、姉は母が認知症というのを知っています。
しかし、認知症がどんなものか、というのは
世間で言われることを表面的にしか知りません。
だから、その前に電話で話していた時にも
「わかってるの、昔と違って、
もう何もかも忘れて、料理もできない母だってことは」
というのですが、
母は手続き記憶はとてもしっかりしていて、
フキを煮てと言えばしゃっしゃかできるのです。
衰えているのは短期記憶で、数分前に話したことは忘れます。
その違いを説明するけれど、
姉にはわかっているようで、わからない。
だから、母に新しく覚えることを与えることが
実は残酷であることもあまり気付かない。
新しく覚えることを与えられると、
忘れてしまった時の自責の念が半端ないのです。
それに、そんな人にPCを与えて何かいいことがあるのか。
マウスを使ってのゲームを教えていますが、
母はタブレットで塗り絵をするのも、
そのことさえも忘れてしまいます。
結局はそれを日々促さないといけないのですから、
欲しいのはPCではなく、
日頃なんとなく一緒に過ごしてくれる家族の存在。
無理に何かを教えようとしなくても、
一緒にテレビを見て笑ってくれる人の存在なんですよ。
それに、やはり、認知症への知識を深めることも大切です。
母は努力が足りないのではなく、
脳のメカニズムであるのです。
うちの母は元々、高齢であるのにPCなど機器を使いこなす
達人だったので、
その母に近づけたい、という姉の気持はわかります。
でも、今の時点で追求すべきは、
今の母が考える、いや、感じる、母の幸せなのですよ。
姉が母の介護に介入してくれるのは嬉しいのですが、
多様性を受け入れるタイプではなく、
自分の意見に自信が溢れているタイプなので、
方針に違いがでてくることが懸念されて、
それはそれで、心配。
それでも、私も旅行など行きたいですし、
多少の違いは目をつぶって任せてみようとも思います。
まあ、姉は介護自体は「苦手」なのだそうで、
パンツの汚染のことなどは「無理」なんだそうですので、
私の負担は大きくは変わりませんけどね。
そうそう、身体の浮腫みのことで、
コメント欄から鍼灸のことや樹液シートを教えていただきました。
ありがたいですねえ、
私は普段の生活では家族から怪我や病気を心配されたことがありません。
嬉しいです、ほんと、まーじで。
そういうの、基本、拒否しないので、
とりあえず樹液シートは買ってみましたよ。
いちおう、足の浮腫みは自分で取れるのですが、
肩が痛くて上手くストレッチができないし、
このお値段ならお試しもいいかと思いまして。
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コメント
コメント一覧 (2)
私は結婚して実家を離れていたのですが、離婚予定で一度実家に戻ったところ母の認知症が進み、父の持病もかなり悪く、今までは二人で一人、というようになんとか二人の生活をしてきたようなのですが、ここにきて父が肺炎で入院し、退院は出来たものの誰かの手を借りないと生活が難しくなってきました。
父は、自分亡き後、資産も少なく、これから自活していかなければならない私にある程度残し、裕福な妹には、ほぼ放棄してもらって、私が母と一緒に暮らせないかというようなことを考えているようでしたが、今日思い切って妹に父がそのように言っているが、どう考えているか聞いたところ、介護は出来ないが現金部分は平等にもらいたいとのことでした。地方で住宅や土地に価値がないことは妹も十分承知のことと思います。遠方でしかもコロナの件もあり、今回協力が得られなかったのは仕方のない部分もありましたが、今後のことを考えると妹と争続になってしましそうな予感がしてとても不安です。
ご家族のこと、大変ですね、お察し致します。
温度差のある姉妹を持つのは大変ですよね。うちは姉とは一切そういう話をしていないし、しばらくはしないかと思います。元々、浪費癖があり両親が大変だった時期もありますし。元々、本当に価値観が違って話にならないと思います。
ただ、母のことは何もしないし、任せてると思うので、母の預金から生活費を使っても異議を唱えることはないと思います。
いろいろ思うところ、あると思います、わかります、ちょっとしたことだけでも嬉しいのに梨のつぶてなのは辛いですし、さらには何もしないのにお金だけ貰うなんて、お金もだけど気持ちが辛いですよね。
以前職場の先輩に言われたのが、ちゃんと親の預金から介護の報酬を貰えってことでした。
少しずつ、20万円ずつとかを自分の口座に動かして、何か言われたらリフォームとか車の修理とか言って、向こうに多く渡らないようにしたそうで、そうするように勧められ、いろいろ作戦を立てていますよ。親のお世話は外野で見ているよりもずっと大変ですし、自分の人生を削るようなこともあります。争続になるより前に、打てる手は打っておきたいものです。一緒に頑張りましょう!