介護施設で働いているびょうです。

Facebookで毎年の同じ日の投稿が流れてくるのだけど、

だいたい今の時期は川が溢れたりしている。

数十年の!経験したことのない!という言葉も

もうそろそろ更新したほうがいいんじゃないかと思います。

今回被害に遭っている地域も、

ほんの数年前に被災したばかりです。

そんな中、休みにでかけたのですが、

ふと、気になるお店があったので行ってきました。


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私の父は建設業で自営業を営んでいて、

私が小さい頃は、贅沢をさせてもらっていました。

今の子供と違って、衣服の贅沢はなくて、

当時はジャージで登校が当たり前。

そして、うちは買い食いはダメだったので

周りの子達と一緒に駄菓子屋なんかはいけなかったのですが

スイミングクラブの後にその前にある駄菓子屋についていって

他の子達がミニコーラを飲んでいて、

いいなあ、なんて思っていました。

そんなお金は渡されてませんし、

うちは、親がダメと言ったら絶対にダメ、でした。

そんな駄菓子屋の近くに、

当時はハイセンスだった洋菓子店があり、

父はいつもそこの

チョコレートトリュフを買ってきてくれました。

チョコレートトリュフちゃ、あんた、

一粒が明治の板チョコ数枚分。

こっくりほろ苦い美味しさはわかるものの、

経済観念がないので、

バクバク食べていました。

その頃、父が連れて行ってくれたのが、

目の前でフランベしてくれる高級ステーキハウス。

あんなところに年端も行かぬ子供と奥さん連れて

食べに行っていた父は、羽振りがよかったのです。

その洋菓子店もあんな貧しい地区では珍しく、

最近まで有ったのです。

最近まで。

何度か前を通って、寄りたいなと思ったけれど、

近くに駐車場がなく、いつも諦めていたのですが、

数ヶ月前に通ったら、

ない…

無くなっていました。

すごく悔しかったけど、早めに寄らなかった自分が悪い。


そんな中、先日、職場にお客さんが来て、

ケーキをくださいました。

ひとつ食べていいよ、と渡された箱からケーキを出して

さあ食べようと見てみると、

ケーキに刺さっている小さな小さなプレートに

懐かしい名前。

それはパリの地名なので、まあありがち。

でも、気になったので箱を見たら、

あの洋菓子店でした。

住所は別のものでしたが、〇〇店とありました。

すごく嬉しくて、くださった方にもその経緯を話して

喜んでもらえました。

そして、なかなか行けなかったのですが、

豪雨の中、やっと行くことができました。

トリュフが無いので探していると声をかけていただき、

ここのケーキを食べて育ちました、と告げました。

特にトリュフは沢山買ってもらって、

値段も知らずにバクバク食べてたことも。

あまり懐かしさを感じない私も、ついうるうる。

そしてかなり前の記憶なのに、

当時好きだったケーキがまだあることに気づき、

とても嬉しかったです。

あとでFacebookで

「コーヒー豆が乗ってるケーキ」で幼馴染と盛り上がりました。

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厨房から年配の女性が出てこられましたが、

当時からまだ頑張っておられるのですね。

サイトを見たらパティシエも当時と同じ。

昭和47年からあるそうです。

そして、息子さんは別にお店を出されていて、

そちらでは新しいメニューも作られていて、

新旧共にご活躍で嬉しく思いました。


父は本当に喋らないし、

いつも仕事で家に居ないし、

帰ってきてもテレビを見ながら晩酌して

さっさと寝てしまうし、

昭和の家庭のご多分に漏れず、

男は黙ってナイター中継、

テレビはもちろん一家に一台、

うちは厳しかったので、

当時流行っていたピンクレディーも

リアルタイムで見たことはありませんでした。

当時は父が苦手だったし、文句は沢山ありました。

でも、大人になってチョコレートトリュフの値段を知って

それなりの愛情の示し方だったのだなあと気づきました。

父はその後、

沢山の方の支援とちょっとだけ私の頑張りもあって、

家で看取ることができました。

父との一生のうちの会話のほとんどは、

最後の日々の会話で、

あとは父のことはよく知らないままです。

なので、こうした思い出は本当に貴重でありがたいもの。


洋菓子店では今はトリュフはなくて、

バレンタインデーの時だけだそうで、

その時に是非、と言っていただきました。

とりあえずチョコレートを買いたかったので、

生チョコを買いました。

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すごく美味しかったです。

濃厚すぎてあまり沢山は食べられません。

母と夜に映画を見ながら少しだけいただきました。

洋菓子店は少し奥まった場所にあり、

近くにはシャトレーゼがありました。

それでなくても、年々暑さが厳しくなり、

洋菓子店は苦境に立たされているのに、

今回のコロナも大変だったと思います。

コロナで沢山の、真面目に頑張ってきた

個人経営のお店が無念の中、店を畳んでいかれています。

私個人でできることは少ないですが、

少しでも役に立てたらと思い、

これからは少し遠いけれど通りがかったら

何か買って帰ろうと思います。

みなさんも、子供の頃の思い出の洋菓子店あると思います。

しばらく行ってない方は、

ちょっと覗きに行ってもいいと思いますよ。



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