介護施設で働いているびょうです。

日々、コロナの脅威は高まっていきます。

たぶん、だけど、

普通に会社に行ったり家庭で生活していたら、

あまり感じられないかもしれませんが、

高齢者施設で働いていると、

個々の行動を正すように言われたり、

出勤時の消毒が厳しくなったりしていて、

この世の水面下では本当に緊急事態になっているのが感じられます。


スクリーンショット 2020-08-01 13.09.32



そんな中、

こういうTweetを目にします。


 
大学生の年齢だと、その親が私達世代でしょうか。

すると「お年寄り」はその親世代。

「いるかどうかわからない」お年寄り、というのは

大学生さんの祖父母は含まれていないのかな。

会ったこと、ないのかな。

祖父母が居て親が居ないと、大学生さんはこの世に居ない。

それに、日本の歴史の上で、敗戦後に日本を立て直して

くれた世代がいるから、

今、私達は飽食の時代を満喫することができてる。

大学生さんなど若い人に取っては、

醜い高齢者なんて世の中にはいらないもので、

高齢者なんてどっかでくたばるし、

どうせ死ぬんだから、

その分、若い人に自由をくれ、

ということなのでしょうね。


 
こうしてはっきり言われる方もおられる。

別に、全ての若者がそう言っている訳じゃないし、

若者だけではないとも思う。

高齢者は医療費がかかって、

生産性が無いのに金がかかり、若い人の経済を逼迫させている。

そんな意見がSNSを通じてなんとなく聞こえてくる。

理論上だと、わからん訳ではないのですよ。

実際、介護施設で働いていると、

薬の保管庫にある薬の量に唖然とすることがあります。

みなさん、何かしら病気を持っているし、

透析の方、胃瘻の方も目にしますし。

私達は年金がほとんど無いというのに、

昔は厚生年金は60歳からの時期もあると考えると

そこそこ良い年金貰って30年近くも生きてる高齢者は

何かしら矢面に立たされると思います。


でも、実際に高齢者相手に働いていると、

「高齢者」という人はいませんし、

「高齢者」に生まれてきた人もいない。

みんな必死に生きてきた同じ人間です。


昔、サラリーマン時代に、先輩職員同士が揉めたことがありました。

自分たちの報酬に比べて、上司、役員の報酬が多い、

というのに文句をいった人がいたのです。

私もその時はちょっと同じに思いました。

だけど、他の先輩が、

「上司や役員は自分たちの未来なんだ。

 今後働いて頑張ってそこに到達するのがやる気に繋がる。

 どんなに働いても給料が上がらないのはおかしいだろう」

と言ったのです。

はっとしたのを数十年経っても覚えています。


同じことがね、今、言えると思うのですよ。

今、高齢者は介護保険や生活保護などの行政に守られていて

お金がない人も野山に捨てられることなく、

手厚く施設で暮らせています。

子供が居ない人も、子供を亡くして独居だった方も、

雨風をしのげる場所で、決して贅沢はできないけれど

今日明日を心配することなく、暮らせています。

そういうことを知っているから、

私達は安心して生活ができているのです。

そして、家族が、介護職員が、医療関係者が、

高齢者に感染させないように、

命を落とさないようにと頑張っている、

それが今現在です。

もう、働けないから、要らないんだよ、

という言葉は、

いつか病気や老衰で働けなくなる自分への

ブーメランになると思うのです。

若さは無敵です。

怖いものなんてなかったですよ、昔は。

でも、若くても脳梗塞で福祉のお世話になっている友人もいますし

若さが無敵なのは、

根拠のない思い込みなんです。



実際、いろんな事情があるとは思いますが、

飼っていた犬や猫が飼えなくなったからと

処分場に連れてくる人は少くないと聞きます。

前の家の近所で遊びに行くのが楽しみだった犬のクッキーちゃんは

飼い主が高齢になって面倒が見られないから

処分したと言われて泣いたことがあります。

私はペットは家族の一員と思っていますが、

共に生きてきたペットを処分場で殺す、

そんなことができる人が世の中にいるようです。

家族もそれでいいですか?

若者が大変だから、祖父母も、

そして、両親も、

処分場で殺しますか?

高齢者だって、変な話、好きで長生きしてる訳ではありません。

施設の部屋で誰も来ることもない中、

テレビだけを友達に、長い時間じっとしているのです。

確かに、見ていて、

「人はなんの為に生きているのか」と苦悩することもありますが、

そもそも命は何かの為に生まれてくるわけではありませんし、

生まれたら死ぬまでひたすら生きるしかないのです。

お金の無い年寄りは税金の無駄使いだという方、

その方は70代80代になったときに、

どれほど裕福なのでしょうか。


最近では安楽死についても語られることがありますが、

安楽死というのはあくまでも、

ご本人が生きるのが辛いから命を断つ選択をするもので、

人に言われてするものではありません。


 
忖度を大切にする日本人に、これが一番怖いと思うのですよ。

自分の人生、命について考えることは大切ですが、

人の生きる権利や命の在り方に

誰かが意見することはできないです。

高齢者施設で、終末期を迎えるはずだった方に

点滴で栄養を入れることに賛否が分かれますが、

実際、うちの施設で冬にそろそろ、と思っていた方が

点滴を初めてメキメキと元気になり、

最近は夜通し長唄を決めたりして楽しそうに生きてます。

私は宗教には興味はないけれど、

言葉にしてしまうと、

命は神さまの領域、なんだと思っているのです。

そもそも、私の命の価値を、

知りもしないどこかの誰かに決めてほしくない。


たまに、中島みゆきの歌詞が心をよぎるのですよ。

「おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな」





私も50代になり、中高年として高齢者に片足突っ込んでいます。

まだまだ負けられません。




ランキングに参加しています。

よろしければバナーをクリックいただけると嬉しいです。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ
にほんブログ村

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代おひとりさまへ
にほんブログ村

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村



にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ
にほんブログ村