老人ホームで夜勤専従介護員をしています。

今日は夜勤明け、寝られないまま出かけ、帰宅してもほぼ眠れず、

久しぶりに副業でしている仕事をしながら、ネットで映画を見ました。

最近、ふと痛感したことがあります。


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老人ホームでは様々な方々のお世話をしています。

うちは住宅型有料老人ホームで、

費用はかなり良心的です。

その分、質に関しては様々な工夫はしていますが、

一般的に考えられるような、一時金数千万とかに比べると、

超質素、最低限の暮らしという感じです。


それでも、

子供が頻繁に面会に来る人、

夫婦でそれぞれ一つずつ部屋を借りて悠々自適な人

5年もの間、誰も面会に来ない人、

様々です。


また、頭がしっかりしている人、

車椅子の人、

寝たきりの経管栄養の人、

それもまた様々。

そんな状況でも、

私達が決して逃れられないんだなあと思うこと。

まず、男性の場合、

男性は死ぬまで、ほとんどの人が、

下半身のもうひとりの自分へのこだわりを抱え続けるようです。

これは決して、性的なことだけではなく、

自分でしたい、

立ってしたい、

好きなときにしたい、

自分のスタイルを貫きたい、

などのこだわりが、それぞれの状況で出るようです。

毎日毎日何度も何度も、

紙パンツを外してしまったり、大変な人は多くが男性。

男の人は、死ぬまでフリーなご子息にこだわり続けるのでしょう。

下半身にもう一つの頭脳を持つ、というのが

なーるーほーどー

と思える事が多々あります。


じゃあ、女性の場合はどうかというと、

あれだけ年を重ねて人生を学んできたにも関わらず、

ありますよ、

イジメ。

はっきり、イジメとわかるものもあれば、

イジメではないにしても、一緒の食事は嫌だ、あっちにやれ、

こっちに来させるな、などなど、毎日ほんと大変です。

みんなでいる時には適度に楽しそうにしているけれど、

誰か居なくなると、

「あの人、○○なのよね、いやねえ」

という話に花が咲きます。

いじめる人、イジメられる人、いじめる人の衣を借る人、

見ていたら、中学生のようです。

確かに、認知症が重い方や身体の障害が重い方もいらっしゃって、

健常な方からしたら、

「この人と同じじゃないのよ、私」

というポースが欲しいというのはわかるのですが、

結構あからさまなので、

人間は結局どれだけ年を重ねても、

子供の頃と精神構造はあまり変わらないのだな、

と思うこと、しばしば。

男性の場合は、テリトリーの意識が強いので、

基本、あまり近づかず、

それぞれの悪口はあまり言わないようです。


子供の頃から悩んだり悩まされたりしていることに、

60-90代になってもまだ悩まされている、

そういう性質というのは、

どんなに頑張っても、

人生の最後までついてくるってことだなあ、と

痛感する毎日です。

今のところ、私自身はイジメの対象にはなっておらず、

職員では表面的なイジメはありません。

それでも、あの人のここが嫌!

もう辞めたらいいのに!

という話は毎回、出ています。

その対象にならないように、

息を潜めて仕事をしています。

こういうのも死ぬまでかわらんのだろうなあと

ちょっと凹んだり。


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