老人ホームで働いているびょうです。

ここ数日、とても忙しかったのでブログは気になりましたが、

ネットを開くことができませんでした。

仕事も副業も、そしてプライベートも充実。

ブログはとても大切なツールですが、

やっぱりリアルが充実していないと、

書くことも平凡になってしまうし、

今、生きていること、その瞬間を大切にしたいと思います。

今日は東京から帰省している友達と、ちょっと離れたところに

海の幸をいただきにドライブでした。

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そして、その間、気持ちがあるうちに、

ブログに書きたいと思ったことが。

個人情報にならないように、ざっくりとですが、

書きたかったのです。


介護の仕事では、それぞれの担当する利用者さんについて

既往歴など事前に知る必要があるのですが、

うちの施設はあまり徹底されていなくて、

特に夜勤に関してはとにかくおむつ替えとか起床介助とか

実践ばかりでその人となりを読む機会がありませんでした。

でも、先日、既往歴を知らないと困ることがあり、

初めてそうした書類に目を通したのです。


すると、

いつも牧歌的なお話をされる利用者さんは、

どれだけ牧歌的な田舎でご両親とまったりと過ごされたのだろうと

思っていたのですが…

他の利用者さんもいつもご主人と過ごした幸せな生活のお話

ばかりなさるのに。


そんな彼らの人生を文字で追うと…


・若い時に都会に出て知らずにやくざ経営の店で働いてしまった

・長年奉公したけれど一切の社会保証もない

・懸命に貯めた貯金を親しい人に持ち逃げされる

・一銭も無くなる

・夫のギャンブルの浪費をパートで支える

・夫が怪我で働けなくなり安いパートで家族を支える

・家出していた娘が連れ帰った婿の暴力

・警察を呼び、逃げ惑う日々 

・夫も子供も全て亡くなり孤独の中でパート暮らし



など、

え?あの人が?

という衝撃の過去を持っていました。

うちはそういう方を積極的に受け入れているので、

みなさん何かしら訳ありとは聞いていましたが、

本当にいろいろな人生があるんだと思いました。

今は、そんなことは全て忘れて、

毎日をゆったり過ごされています。

そういう環境では、

認知症も悪くはないなと思いますし、

だから忘れてしまうんだろう、とも思います。

そして、最後のこの日々を楽しく過ごしていただければ、

終わりよければすべてよし、

という言葉通り、

みなさんの人生が良いものになるかもしれない、

本当に私は大切な仕事をさせていただいているんだな、

と思いました。


汚いしキツイし安いけれど、

そうしたことだけは、

人に誇ることができると思います。


明日は少し早めに出ないと行けません。

と言っても出るのは夕方ですけどね。


 
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