老人ホームで働いているびょうです。

今日は夜勤明け。

職場の環境が少し変わって、終業したらすぐに退社が推奨されるので

仕事帰りに立ち寄る産地直売所の開店時間より少し着いてしまったのですが、

お客が待機するところにちょうどよく、

ピーマンの詰め放題があったので、

ボーっとしながら黙々とピーマンを詰めました。

薄給の介護職に詰め放題100円のピーマンは神さまからの贈り物。

ほぼほぼ100円で買える野菜を買って、

いつもの公園で3.2キロ。

梨状筋症候群とスネの張りでよろよろしながらも、

1キロ10分を切りました。

人類には小さな一歩ですが、

夜勤明けですよ、昨日の8時から置きっぱなしで

仕事してから前回よりタイムが縮まるのは、

素晴らしい、

と自画自賛して己を伸ばしてみます。

仕事がら、暗闇でご老人のあまり見た目の良くない仕事をしているので

朝の公園の木々、涼やかな風、

心も身体も浄化されるようで、気持ちのいい一時です。


帰ったら、野菜の処理や副業が待っているのですが、

それでも気持ちの切り替えは必要だから、

楽しみを見つけられてホッとしてます。



ところで。

50代おひとりさま、何かのきっかけで仕事を見つけないと

という人は多くはないけど割と一定数いらっしゃるのじゃないかと

思います。

何かきちんと技能をお持ちの方はいいのですが、

私のように何でも中途半端で帯に短し襷に長し、

という人もいらっしゃると思います。

さらには、家族の介護の合間だから仕事が上手く見つからない、

という人もいらっしゃるのじゃないかと思います。


そんな時に、単発の仕事をちょこちょこ入れるのもいいのだけど

掛け持ちとなると、例えば2箇所掛け持ちするなら、

それぞれ半分覚えればいい、というわけじゃありません。

例え掛け持ちでも、覚えるのは二通り。

3つ掛け持ちしたら3つの仕事を覚えなければなりません。

人間関係も三通り。

でも、貰える報酬が多いかというと、

細切れな時間だし、貰いが多いと、過酷な仕事も多い。


そんな方にお勧めしたいのが、

訪問介護です。

介護!重いのだめ、汚いの無理、という人には

ハナからお勧めできないのですが、

例えば、

「重いのがダメ」という人には、

生活援助、という訪問介護があります。

生活援助とは、そのまま、ご自宅での生活でできないところを

援助する介護で、

掃除・洗濯・お料理が主。

独居のお年寄りや障害をお持ちの方のお宅にお邪魔して、

家事をする介護です。

私の働いている老人ホームには訪問介護事業部があり、

うちの場合は個人のお宅に行くのもありますが、

有料老人ホームなので、老人ホームのお部屋(=住宅)の

お掃除洗濯をしに来られるヘルパーさんもいます。

室内は高齢者向けに適温に保たれているので移動が楽で人気。

お外に出る場合は、買い物を代行したり。

うちではないけれど、家族がお出かけの間の見守りや、

薬の受け渡しなんかもあるみたいですね。


方や、家事はちょっとね、という方には、

身体介護というのがあります。

こちらは、利用される方の身体に直接働きかける介護で、

食事の介助、排泄や更衣、洗面に、

寝たきりの方の寝返りをお手伝いする体位変換、

車椅子とベッドの移動=移乗、

通院や外出をお手伝いしたり、服薬をお手伝いしたりします。


一般的に身体介護の方が時給は良いのですが、

身体介護は生活援助よりも時間が短い場合が多いです。

なので、時給1900円と聞いて小躍りしても、

身体介護の場合、30分だけという場合もあるらしく、

一回の報酬は低くなったりします。

それでも、それだけ細切れなタイムスケジュールなので、

家族の介護の合間にちょっと、ということが可能。

それに、これは事業所により異なりますが、

仕事が介護であれば、働く人間の介護に対しても理解があるので

何かあった時に相談しやすいというのもあります。

また、訪問介護は資格が必要なのですが、

必要な介護職員初任者研修は自分が受けてみて感じましたが、

家族を介護するのに必要な知識であるし、

今後、家族の方の介護度が高くなっていくと、

知っておいて損はないことが沢山学べます。

お金はかかりますが、比較的安価で取れます。

あと、まあ、これはあまり大きな声では言えませんが、

離職率が高い業界なので、

辞める人が多い=自分もなんかあったら辞めやすい、

というのもあるんですよね。

辞めたり変わったり戻ったりが日常的になっています。

いろんな意味で小回りが利きます。


私は今の職場で働くのにこの資格が要ると知らずに面接に行き、

その場で受けることを決めて、働きながら1.5ヶ月で取りました。

1.5ヶ月かかったのはゴールデンウィークをまたいだからで、

実際はもっと早く取れるコースでした。


もちろん、介護の仕事は良いことばかりでもないし、

楽ばかりでもありませんが、

細切れの時間を有効に使うのにいろんな職種・業種を掛け持ち

するよりも、同じ仕事内容で沢山のコマを貰える方が

楽な面は沢山あるのじゃないかなと思います。


移動が大変とか移動時間は報酬が発生しないというのも、

うちのように一つの事業所の中でいくつも仕事を貰っている人の

ケースもあります。


みなさんがご存知のように、介護業界は慢性的な人不足で、

都心では介護施設が人不足の為に全体の40%程度しか稼働できない、

という現状を踏まえて、

国の政策として、今後は

ボランティアと在宅介護サービスを推奨するということです。

ボランティアに関しては、

馬鹿にしとるんかっ

と思うところはありますが、

訪問介護はこれから増える予定です。


介護というと3Kで、

汚いのも重いのもムーリー

という人はうちの職場のヘルパーさんでもいらっしゃるので、

かなりキャリアの長い方でも、

人を抱えたことはない、排泄の介助とかもってのほか、

という方もいらっしゃいます。

他にも介護職員初任者研修を受けた仲間では

65歳の人が、送迎の仕事に就かれました。

仕事の幅が広がります。

介護と聞くとなんかもうそれだけで、

臭いがしてきそうだし、腰が痛くなりそうですけど、

実際には結構多種多様だったりするのです。


家の都合で上手く仕事ができないけれど、

働きたい、という方には、こうした選択肢もあるんですよ。

どうでしょう、

あなたも介護の世界にカモーン(笑)

ちなみにデイサービスなら無資格で良いところもありますし、

デイサービスに無資格で派遣に来ていた方もいました。

50代の方にはちょっとテンション高すぎやし、

入浴介助という地獄が待っているので、

それは私はお勧めしません。

まあ、好き嫌いは人それぞれなのですが、

今、ふと振り返ると、

父の在宅看護の時に介護の知識があったらよかったなあ

というのもとても後悔しているので、

いろんな意味でお勧めです。


親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと [ 太田差恵子 ]

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