介護施設で働いているびょうです。

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あっという間に4月も終わり。

これで2022は1/3が終わりです。

小さい頃は自分がやりたいことがあるのに

時間が過ぎるのが遅くてイライラしていましたが、

今では時の流れについていけず、

アップアップしている自分に嫌気が差します。

そんな中、

ちょっと前ですが、楽しみにしていた北斎展に行きました。

割とアクセスの良い場所、

九州国立博物館での開催だったのでいつでも行けると

後回しの予定だったのですが、

ちょうど酷い雨の日があり、屋外で楽しめない休日なら

博物館で有意義に過ごそうと思っての訪問です。

雨の平日でも結構人がいたのは、

興味のある年齢層が高めというのもあったかもしれません。

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教養のあるご高齢の方々が集まるイベントは、

お金も落ちるとあって、音声ガイドの貸出も多い様子だったし

グッズも多かったです。

まだまだコロナのこともあり、密は避けたいのですが、

初っ端から小さな行列ができていてちょっとドキドキ。

最初の小さな行列は怪談画でした。

みんな、好きね。

私も大好きです。

私は浮世絵ファンになってから日が浅いのですが、

一番好きなのは、月岡芳年や歌川国芳、ミーハーですが

初心者だもの、いいのだ。

北斎はちょっと分母が大きいような気もするし、

印象がつかみにくいイメージでした。

それでも、日本人ならちゃんと見ておきたい名画が多く、

楽しめました。

今回、特別展に合わせて、九州国立博物館が所蔵する

日新除魔図というのが大々的に展示されていました。

日新除魔図とは、晩年の北斎が、

頼まれて描いた絵とは別に、

ほぼ毎日、日を新たに魔を除ける為に描いたもの。

毎朝描いては外に捨てていたものを

娘さんが拾って、事情がある時にその200枚余の作品を

譲ったとされています。

その日新除魔図は九州国立博物館に寄贈されましたが、

九州国立博物館でしか展示しないという条件ということ。

それが、この写真のものです。

IMG_1357


私はこれが好きでした。

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先日の吉村芳生展にしても思うのですが、

凄い人というのは、名声に慢心しないで

日々、修行を積み重ねているということを痛感します。

ただでさえ上手な方がこうして毎日描いているのですから

下手な人はさらに努力が必要だなと思いましたね。

これは単なる魔除けの絵ですし、いわばウォーミングアップ。

これが終わると、別に作品に取り組んでいたのですが、

その時の北斎の年齢は80代です。

北斎には悪魔と読んでいた、長女の孫がいて、

素行が悪く借金を作っては北斎が尻拭いをしていたりで

ひとりのお祖父ちゃんとしての北斎は

かなり大変だったようですね。

それを払う為の魔除けの作品というのがまた、皮肉のような。



それにしても、絵を描くのは確かにサイズによっては

足腰を使うものではないので高齢でも描けるのかもしれませんが、

北斎の有名な絵の殆どは晩年の作品です。

高齢になっても様々な創意工夫を考え、

新しいものに取り組む姿勢というものに心打たれました。

私はもうすぐ55歳。

昔で言うなら死んでいても可笑しくない年齢になり、

高齢者の介護をしながら、終活の必要性などを

強く感じていますが、

今や人生100年時代、北斎も88歳まで生きていますから

そちらから考えると、

50代なんてまだまだなんだなあと思いました。

まあ、それ自体はそんなに嬉しくありませんけどね。

昔と今とでは生きる大変さが違います。

昔は昔で大変だったと思いますが、今のように必死に働いて

稼がなくてもちょっとした食い扶持があれば生きられる時代です。

今のように60歳とか65歳で仕事を定年で失うのに

その後100歳まで生きろというのはなんとも過酷。

それでも寿命というのはどうにもなりませんし、

これから先、まだまだ生きてしまった場合は

北斎のバイタリティ以上のものを仕事に注いで

倒れるまで働かなくてはなりません。

嬉しいのか悲しいのか、書いていても自分でもわかりませんね(笑)

できたら、仕事以外にもあまり生活に負担のかからない

楽しい生きがいを見つけていこうと思いました。

最後の作品とされている「富士越の龍」のグッズを購入されている

方が多かったのですが、

同じような思いで、富士を越して空に昇る龍の姿の北斎に

思いを馳せているのではないかなと思いました。

50代はどうしても、人生の終わりを意識せざるを得ないものですが

決して年老いている訳でもなく、

まだまだ何でもやろうと思えばできる年齢。

衰えている人も言えれば、まだまだお盛んな方もいて、

なんとも多様性を感じる年代のような気もしてきます。

しかし、

最初に書いたように、歳を取ると時間が過ぎるのが

とても早く感じるようになりますから、

うかうかしていると、

猛烈な速さで人生の坂道を転がり落ちていくかもしれません。

やりたいことをしっかり考えて、

上手くこなしていかないと、

いろいろ後悔しそうだな、というのも感じました。

なんて偉そうなことを考えながら

この壮大なエレベーターを下り、

IMG_1363


ミュージアムショップの前で、国芳の缶バッジのガチャなんて

やっている自分は身体は年老いたけど

まだまだ子供だな、なんて思ったりもしましたけどね。

実は私、まだ近くで肉眼で富士山を見たことがないんです。

来月は富士山をしっかり拝みたいと思います。

どうかコロナが酷いことになりませんように。

 

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