介護施設で働いているびょうです。

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スクリーンショット 2024-09-29 21.17.53



体調不良で自宅で服薬して療養してます。

と言っても今日は夜勤。

身体をだましだまし、頑張ってきます。

身体は大切だけど、お金が無いと生きられないので

無闇に職場に体調不良を言いふらせません。

むしろ、悟られないようにしないといけません。

ここからが頑張りどころ。



そんな中、

先日、映画の上映会がありずっと前に事前申込を

済ませていたので、行ってきました。

映画は「医師 中村哲の仕事・働くということ」

主催は労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団。

この映画はこちらのイベントでのみ上映があっているとのこと。

医師であり、中東で支援活動を続けた中村哲さんを

長期取材した貴重な映像
です。

私はその学歴の中で中村哲さんと同じ学び舎に

通ったことがあり、母校ではいろんな資料を展示したりも

していて、その活動は大まかに知っているのですが、

実際の映像で見ると、改めてその偉大さを感じました。

干魃に苦しむアフガニスタンを緑の大地に変えた

偉業をなした方ですが、その職業は医師。

現地でどれだけ医師として治療をしても、

その環境を変えない限り、状況は変わらないとして、

医師でありながらも土木工事に取り組むために

さらに多くを学び、水路を作られたんです。

映像で見ると唖然としますが、

見渡す限り殺伐とした砂地が中村哲さんの

水路により緑の大地になり、

多くの人が故郷で家族で暮らすことができるように

なりました。



私はこの映像に興味を持ったのが、

その人となりも興味があったのですが、

題名になっている「働くということ」というところで

自分自身、働くということに疲れ、

対価を貰うための作業に辟易としているというのが

今現在の自分の大きな問題だと感じていたのです。

この中村哲さんの「仕事」というのは

毎日会社に行って仕事をこなして帰って来るとか

ノルマをこなして利益を上げるのとは

全く異なることで、

あの偉業を「仕事」と称してしまっていいのか、

考えてしまいます。

仕事って何だろう。

転じて、生きるって何だろう。

そんな私の考えに、鉄槌を下すような言葉が

劇中でありました。

「己が何のために生きているかと問うことは徒労である。

 人は人のために働いて支え合い

 人のために死ぬ。
 
 そこに生じる喜怒哀楽に翻弄されながらも

 結局はそれ以上でもそれ以下でもない」


この言葉が流れた時、私は何かとてつもなく

大切な言葉を聞いたような気がして

暗くて見えないながらも、

必死にメモを取っていました。

特に自分は、一番不得手である人との関わりが

異常に濃い仕事についてしまっていて、

それが辛くてたまらないのだけど、

上記の言葉を考えると、

それはとても自然なこと。

人として生まれてきたんだから、

人と交わり沢山の気づきを貰って

いつか死んでいく、

これ以上に幸せなことはない
のかもしれません。

そして。

最初、映像を見ながら、

あの過酷な現場で中村哲さんが希望を捨てずに

やりたいことを見いだせたのは、

あくまでも、使われる側ではなく

医師という人に敬われる地位だったからではないか、

上から見下ろせる所にいるから、仕事ができたのではないか


そんな風に思ったのです。

医師として陣頭指揮を取るのではなく、

現場で土石を持って肉体労働に当たっている人は

同じようなモチベーションでは働けないはず


そういう考えでした。

でも、中村哲さんの考え方、精神を持っていれば、

例え土木作業に従事していても、

「これはもっとこうしたらいい」

「こうしたら効率があがる」

というように、そこに自分のやりがいを見つけて

自分にできることでより良い仕事ができるように

創意工夫
をして、かつ、それを人に説いて

自分の仕事として高めていくことができるのではないか

実際、中村哲さんはただ陣頭指揮に就くだけはなく

自分自身も泥だらけになって現場で働いておられました。

上からとか下からとかでなく、

ただ自分ができることをより良い方法で推し進めていく、

それが生きる力
なんだろうと思い、

最初の自分の考えを恥じました。

自分の仕事でもそうです。

自分は夜勤専従というちょっと特殊な仕事であり、

夜勤でバイトに来る人も、アルバイトとして

気軽に仕事をする人もいます。

ただ、夜に見守りをして就寝と起床に介助をして

みんなが来る頃には帰る人。

そう思うと気持ちが楽な時もありますが、

日勤の正社員の人のようにケアプランを考え

より良いケアを試行錯誤しているような

充実感が無いようにも感じられるのです。

仕事は全力でぶつかるほうが楽しい。

それを敢えて斜に構えたような仕事をしている自分が

面白くないようにも感じられるのです。

中村哲さんと同じ学び舎では

イニシアチブを取ることを教えられ、

その後、いろんな分野で活躍している人が多いのですが

私も同じようにイニシアチブを取ることを

叩き込まれたこともあり、

派遣やアルバイトをしている時も

妙な責任感があったり、周りの世話をしてしまい、

正社員から煙たがられることが多々ありました。

そこは私の不器用さなのですが、

ただ言われたことを言われただけやって

不満を言うような働き方は

なんだかいつも、違うと感じて来ました。

それは今もなお感じていて、

ただの夜専の非正規のおばちゃん、だけでは

いけないような、楽しくないような

そういう気持ちもあり、

なおかつ、じゃあもっと濃く仕事と絡もうとすると

自宅で繰り広げられるアナザー介護バトルで

叩き潰されることになるんです。

でも、別に、自分の立ち位置からもできることは

沢山あるし、私しかできない仕事の中で

私だけができる検証やデータ作りなんていうのも

あるんじゃないか
なあと見ていて思いました。

実際、中村哲さんがやった用水路建設だって

結果として成功したから称えられることで、

何かしら失敗すれば非難されることもあったかもしれません。

そうならないように勉強し施工していったのには

私達が想像できない程の努力があったと思います。

自分は医師だから建設はできない、

そんな風に考えたら何もなし得なかった
し、

自分が何をやりたいのか、明確にして

ただそこに突き進んでいく、

それこそが尊さである


そんな風にも思いました。

そう考えると、私達のような一般庶民でも

やれることはあるし、

あんな偉業ではないにしても、

自分の人生を豊かにできるのではないかな、とも

感じました。

実際、中村氏の名言として、

「大事なのは、与えられた場所でいかに力を尽すか。

深く考えないようにしながら、

その時、その時の仕事に全力で取り組んでいます」


というのがあります。

これだ!私に必要なのはこの言葉だ、と後で感じました。


映画が終わった後のトークショーで、

いろんな方が感想を述べたのですが、

主催の方の

今まで何十回も見てきましたが、その都度、

 新たな気づきがあって、

 その中で、

 中村氏は仕事をする上で、

 現地の人とだけ仕事をしていて、

 日本人スタッフに囲まれている訳ではない


と仰っていたのも考えさせられました。

決して権威に駆られず、現場主義でもあるんでしょうね。

先生と呼ばれる人の多くが人の上に立ち

自らの手を下そうとはされなくなる、

それを敢えて現地の人と同じ目線、立ち位置で

動いていることの大切さってありますね。

また、そのトークショーでは、社会福祉協議会の方も

出ていらっしゃって、

中村氏の考え方というのは、

福祉にも当てはまる
、と言っていたのが

印象的でした。

「誰もそこへ行かぬから我々がゆく。

 誰もしないから我々がする」


この言葉は現在の介護職の立場を

示しているように私も感じます。

介護は安いからしたくない、

介護はきついからやらない、

介護なんて汚いからしたくない、

そう思うのも仕方がないと現場からは思うのですが

実際問題として、

そこに助けを求める人はいるのです。

テレビやマスコミを通じて、

困ったら介護保険を使いましょう、

介護サービスを使えばいい、

介護施設に入れればいい、と

簡単に言いますが、

それを支える人は増えるどころか減るばかりです。

この状況が続けば、

今のように気軽に介護サービスを使えなくなる日は

近いです。

実際、訪問介護事業所は報酬も減り、立ち行かなくなる

ところも多いです。

訪問介護のヘルパーさんの多くは高齢であり、

その後を継ぐ人は決して多くはありません。

その中で、私のように、他ができないし〜と就業する人も

いれば、中村氏のように、信念を持って

仕事に就いた人もいるかもしれませんね。

仕事はまず、お金を貰うことであるけれど

より多くお金を貰えばそれでいい、とも違いますよね。

まあ今の仕事でもっと貰えれば良いに越したことは

ありませんし、

介護に限らず私達の仕事に対する報酬は

物価上昇にさらされてあまりにも少ない…

また、用水路建設には多くの現地の人が従事し

日本円ではわずかではあるけれど、日当を出すことで

現地で雇用を生み出し助けていた
、というのもありました。

劇中では250円くらいではありますが、

最終的には1日に600人と言っていた気がします。

それを支えていたのは、ペシャワール会を通じて

得られた寄付でしょう。

それを思うと、今頃凄いな偉いなと言っている私は

とても愚かであり、そんな大昔のことでもないのに

その存在を知りつつ寄付しなかった自分が

なんか恥ずかしい
と思いました。

なので、トークショーで熱心に紹介されていた、

子供の居場所を作るための取り組みに対し、

寄付を募っていたのですが、

映画ではその偉業に涙していた方々も

寄付の方ではなく、物販や

フードバンクからの食品の配布に群がっていたのが、

非難とかではなく、

虚無感というか、現実を見た思いでした。

私は実際、社福協さんに助けていただいた御恩も

ありましたから、少額ではありますが、

寄付しました。

お昼の外食したらパラパラと飛んでいくお金ですものね。

実際、参加者の多くが高齢者であり、

若い方は少なく(それでも居たことは嬉しかったかも)

人口比から考えるとそれも仕方ないのだけど、

こういう偉業をなした方の考えが若い人に受け継がれるのか

心配
でもあります。

大谷さんも凄いけど、なんか、違うなって。

今の職場ではよく研修があっていて、

研修で何かを新たに学ぶことはもう少なくなって

いるのだけど、定期的に学び直すことで

自分の立ち位置、あり方、いろいろ考えさせられます


それと同じように、こうした上映会に参加して

お話を聞いたりすることも、

自分には必要なんだなと思いました。

市民センターみたいなところにいくと、

他にもいろんなイベントがあっているようなので

参加してみたいですし、

自分なりのやり方で地域と交わっていけたらと

思います。

まだまだ学びたいことは沢山ありますね!



by カエレバ



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先日、申し込んだふるさと納税、

飯塚市のデミグラスハンバーグがとても良かったので

リンクを置いておきますね。

レンチンではなく湯煎で最初はちょっとと思いましたが

凄く美味しいので20個楽しく食べ終わり、

今年も食べたいので申し込みました。



 



 

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