突きつけられた、あまりにも残酷な歴史の真実

美味しいかき氷で一息ついたあと、私は小倉の街を歩き、

ネットで見つけた「平和の街ミュージアム」へと足を延ばしました。



歩きながら街並みを眺めていると、

北九州が「本当に住みやすい街」だと多くの人が口を揃える理由がよく分かります。

道幅が広々としていて、車の流れも穏やかで、歩いていて本当に気持ちが良いのです。

翻って我が街・福岡はといえば、もともとのインフラ整備が追いつかないまま

人口ばかりが流入し、街の機能が天神一極に集中しているため、

最近ではどこへ行くにも大渋滞。市民の不満は募るばかりです。

……まあ、ちょうど今もニュースを騒がせていますが、

私たちの地方議会は腐敗しきっていて、

人のお金で海外旅行に行くことばかりに夢中で、

市民のための街づくりなんて、これっぽっちも頭にないのでしょうね。

たいした仕事もしないでたらふくお金をもらってんだから

旅行くらい自前で行けよなあ。

そんな愚痴はさておき、小倉の広々とした街並みの中でも、

とりわけ開放的な空間が広がる「勝山公園」

この広々とした空間、かつては武家屋敷もあったらしいけど、

その後の歴史に興味があっての訪問です。

かつて、この勝山公園がある場所には

「旧小倉陸軍造兵廠(ぞうへいしょう)」という、

兵器を作る巨大な軍需工場がありました。

そのため戦時中、小倉は米軍による原子爆弾投下の「第一目標」に指定されていたのです。

昭和20年8月9日、原爆を積んだ爆撃機は実際に小倉の上空までやってきていました。

しかし、前日の八幡大空襲の残煙で地上の見通しが著しく悪かったため、投下を断念。

米軍は目標を「第二目標」へと変更し、

その結果、原爆は長崎へと投下されることになったのです。

展示室でその資料を目にしたてとても腹が立ちました。

私の父は、長崎の出身です。

「見えなかったから、代わりに次の場所へ」

──まるで、何かの帰りがけの駄賃かおまけのように、

父の故郷である長崎の空からあの地獄のような爆弾が落とされたのだと思うと、

物凄く腹が立ち悔しさを感じます。

それと同時に、もしあの時、煙が晴れていて小倉に原爆が落ちていたなら、

北九州はどういう街になっていたんだろう。

館内には、戦争中に使われたさまざまな兵器の模型も展示されていました。

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よく耳にする「焼夷弾(しょういだん)」ですが、

実物の模型を見ると、たった一発で2キロもの重さがあるのです。

家屋を焼き尽くす恐ろしい可燃物というだけでなく、

そんな鉄の塊が無数に、雨のように空から降ってくる。

その下に、私たちと同じ普通の人々が暮らし、

逃げ惑っていたのだと思うと、悲しく切なく申し訳ない気持ちになります。

風船爆弾の模型もありました。

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そして何より恐ろしいのは、あの惨劇からまだ、

たったの80年程度しか経っていないということです。

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それなのに、今の世界やこの国は、まるで懲りずにまた

同じ過ちを繰り返そうとしているように見えてなりません。

さらに周囲を見渡せば、驚くほど多くの人々がその危機に無関心のまま日々を過ごしている。

小倉のレトロな街の温もり、父の故郷を襲った原爆の記憶、

そして現代の政治への危機感……色とりどりの、

けれど地続きのさまざまな感情が、私の心の中で激しく交錯しました。

でも、だからこそ、私は今この場所を見るべきだったのだと、強く確信しています。

小倉陸軍造兵廠を誘致した時、多くの雇用が生まれ

喜んだ時期もあったそうですが、そうしたことが

結果的に爆撃の目標になったというのも皮肉です。

先日、勝手に熊本にミサイルが配備されましたが

それで空爆の目標にされる可能性もできました。

今、じわじわと戦争が近づいています。

小泉防衛大臣は高市総理と同じく、まったく国民の声に

応えようとも聞こうともしていないのが不気味です。

ミュージアムを出て、心地よい風の吹く広大な公園を抜け、

西小倉駅までゆっくりと歩きました。

かつて母と訪れた松本清張記念館も近くにあるのですね。

歩いていると地図もよく頭に入ります。

小倉城のお掘りでは美しい瑠璃色の鳥が見えました。

街なかにカワセミがいるみたいですね、

素敵な街です。

修羅の国とかいうのは完全に時代遅れ。

この地では市民が毅然と反社会的勢力に立ち向かった過去があります。

快速電車に乗り込み、車窓を流れる景色を眺めながら、

ようやく深く息を吐き、我が家への帰路に着きました。

あまりにも多くのものを詰め込みすぎた旅だったので、

心の中の整理がつくまでにはまだ少し時間がかかりそうです。

旅行のブログ記事は人気がなくて、頑張ってアップしても

いいねは全然つかないし、ランキングもどんどん落ちます笑

でもここで書いておかないと、後で旅行を振り返ることができないんです。

ランキングを気にして書かなかった旅行、忘れているものも多々あります。

頑張ってもさして人気もないのだし、数字は気にせず楽しむことが大切ね。

それでも、五感をフルに使い、歴史に触れ、

素晴らしい人々と出会い、社会のあり方に思いを馳せた、

これ以上ないほどに濃密で、充実した素晴らしい旅でした。